狂気・幻想・サイケデリック

一見不可解だけれど、どこか心惹かれるサイケデリック作品のレビュー

ようかいえきを受けたピカチュウが見たものは「Pikachu on Acid」

Tyson MeaneyさんとSam Johnsonさんの作成したパロディアニメです。

ロケット団とのバトルでベトベトンのようかいえきを食らったピカチュウはヤバい世界にいってしまいます。最終的に悟りを開いたようにみえますが…

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ようかいえきの英訳はAcid。LSDの別名ですねw

youtubeチャンネルのhigh5toonsはこのような少しブラックなノリのショートアニメがたくさんあります。

John Whitney - Arabesque (1975)

アラベスクとはイスラム文化にみられる幾何学的な装飾のこと。この動画でもコンピュータグラフィックを使って美しいアラベスクの模様を作り出しています。

光の波長が周波数を変えながら動いていくことで模様が浮かび上がります。変化の法則は極めて規則的で整然しておりシンメトリックな美しさがあります。

 

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ただ、この動画がつくられた1975年当時は斬新な技術だったのかもしれませんが、正直今見ると単純すぎるかも。動画の後半は映像作成の解説になっており、当時の制作意図を知ることができて面白いです。

アートでクールな拷問シーン!? ジョジョの奇妙な冒険「ギャングダンス」

ジョジョの奇妙な冒険 第五部 ~黄金の風~」の中で流されたあるシーンが話題を呼んでいます。ギャングダンスは主人公チームが敵のギャングに拷問をしつつ、なぜかダンスを踊るというもの。原作もどこかシュールで面白いシーンなのですが、アニメでは表現方法がパワーアップしています。

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踊る人数は次々と増えてきますが、唐突かつ無表情で踊り始めるのがどことなくシュール。その間も拷問は続いています。眼球を光で焼かれるというなかなかヤバい拷問ですが抽象的でアートな表現のためそこまでエグさを感じません。

 

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 ちなみに原作だとこんな感じ。これはこれで面白いw。

疑似体験する死の世界は美しくもグロテスク「When You Die / MGMT」

アメリカのサイケデリックロックバンド、MGMTのミュージックビデオです。曲のタイトル「When You Die:あなたが死んだとき」の通り、あるマジシャンが死んだあとの体験をサイケデリックに描いています。

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主人公のマジシャンは不器用で仕事があまりうまくいっていない様子。一生懸命マジックをするも観客に鼻で笑われる始末。そんなとき急に光輝きながら宇宙に運ばれて行きます。次に気が付いたとき男が見たのは自分が解剖される姿。ただし、傷口は刺繍のようで外科医も絵画のようでどこか現実感がない。そこからサイケデリックはさらに加速していきます。世界が自分が寝ているベッドの柄や今朝食べたシリアルになっていき、最終的に内臓のようなグロテスクな世界へ…

これが死後の世界ならば恐ろしすぎる。

宇多田ヒカルのPVがサイケデリックな件

 今回は宇多田ヒカルさんのPVを紹介します。これらのPVを手掛けたのは宇多田さんの元旦那さんの紀里谷和明さん。音楽や芸術を生業とされている方のなかには明らかに「わかっている」作品をつくっている方がいますが、紀里谷さんも「わかっている」側の方だと思います(この場合の「わかっている」とはドラッグの経験があるということではなくサイケデリックの良さがわかっているということです)。紹介する3曲のPVはどれもそれぞれの良さがあります。

 

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特におすすめなのはSAKURAドロップス。色鮮やかな孔雀、草花、虫の羽などで表現される幻想的な世界。サイやキリン、鳥などの様々な動物からは命の多様さ、不思議さ、美しさを感じます。

ビデオフィードバック効果がサイケな件

ビデオカメラでその出力画面(テレビとかPCモニタ)を撮影すると、合わせ鏡やフラクタルのような映像が見られます。撮影した映像をさらに撮影することで生まれる効果ですが、これサイケデリックっぽくないですかね?ピントを調整することで撮影した映像が徐々にぼやけ、まるで残像を見ているような酩酊感が生まれます。

動きが反映されるまで若干遅延があって単純に視覚的に面白いですし、無限に映像が続くのが現実世界のバグ感があってワクワクしますね。

 

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タモリが怖い!?マキシマムザ亮君の「キノコ体験記」

他人のドラッグ体験記を見るのはとても楽しいですね。体験者はあるあるネタとして、初心者は非日常を垣間見る形で楽しめます。トンデモな主張にはツッコミを入れて、何かものごとの本質を悟った場合には素直に感心できます。

下記のリンクでマキシマムザホルモンのボーカル、マキシマムザ亮君マジックマッシュルームがまだ合法な時代に食べた時の体験談が載っています。

 

キノコ体験記

http://www.55mth.com/zuihitsu/010216/kinoko.htm

 

BADに入ってタモリが怖く感じるのめちゃくちゃ笑えますね。まあ、サングラスして表情読めないし、普段感情を大きく出すタイプの人じゃないからなんとなく分かる気もします。タモさんに「ガキが...舐めてると潰すぞ」といわれたらガチで怖い(汗)。